「健康的な食生活をもっと身近なものにしたい!」
今回はジューストリコの商品開発担当で国際薬膳調理師の嶋本 由紀子さんにインタビュー。
季節や自分の体調に合わせて食べ物を選んであげるのが薬膳。
◆薬膳調理師を目指したきっかけはどういった経緯だったんですか?
そもそも、いつか料理教室をやってみたいと言う思いがありました。でも料理教室を開くには調理師免許だけではそんなにインパクトがないと思って。元々自分の母も健康志向が高い人だったので、自然とそういう事に関心を持つことが多く、たまたま目にした薬膳アドバイザーの講座を見て健康に良さそうだし、面白そうだなと思い学んだことがきっかけです。
勉強を始めたたらすごく面白くて。今までは健康志向が高いと言っても、本などでお肉はダメとか甘いものは食べたらだめとか、そういう内容のものを読んだりすることが多くて。それが健康にいい物なんだと思っていたし、実際に玄米菜食にしてみた時期もありましたが長くは続きませんでした。でも薬膳を勉強してこの食べ物が良いとか悪いとかじゃないんだ、今の自分の身体の状態に合っているかどうかという事に気づきました。
薬膳の世界では体にいい食べ物悪い食べ物がないんですよ。季節や自分の体調に合わせて食べ物を選んであげることが薬膳なんです。
なのでこの食べ物を食べてはダメと思っていたときより、なんだか楽に生きられるなと思いました。
◆少しさかのぼりますが、そもそも料理教室をやりたいなぁって思ったきっかけは何ですか?
結婚してすぐに通い始めた料理教室の先生がすごく素敵な先生で。家庭料理を教えてくれる先生だったんですけど、料理だけじゃなく本当に色んなことを教えてくれました。その時は専業主婦になったばかりで、社会との接点も無くなったような気がしていたんです。でもそこでは作ったお料理をみんなで試食しながら、いつも何かのテーマにそって色んな意見交換をしたり、時には至らない私に先生が叱責して下さったことも。でも根本にはいつも愛があって。
単純に私も先生みたいになりたいと思った事がきっかけです。
なので私が開催している料理教室は、薬膳のお話だけではなくみんなでワイワイいろんなお話をしながら進めています。
ここに来たらちょっとホッとするような場所というか、元気になれるそういう場所になれば嬉しいなと思っています。
周りのサポートがあったおかげでより深く学ぶことが出来たので本当に感謝しています。
◆薬膳アドバイザーから国際薬膳調理師になろうと思った過程は何だったんですか?
アドバイザーの資格を取った時はまだ子供が小さくて通信教育で勉強をしました。
テストだけ神戸に受けに行って。でもインストラクターからは神戸に通わないといけなかったんですよ。その時はまだ子供が小さかったし、神戸まで通えなくて。でも通えるタイミングはいつか来るはずと思っていました。そうこうしているうちに4年ぐらいたったのかな。
そういえばもう子供も落ち着いてきたし、アドバイザーはとったものの、アドバイザーの知識だけじゃ、結局何にも出来なかったなと思って。とりあえずインストラクターの資格はとりたいと思いそこから半年かけて神戸に通いました。実際に講義を聞くと薬膳の勉強は実生活に役立つことが多く本当に楽しくて。自然と国際薬膳調理師まで勉強したいという気持ちになりました。ただ国際の資格を取得するにはあと1年間神戸に通わないといけなくて。これまで半年間、毎月義父母に子供たちを預かってもらっていたので、これ以上お願いするのも申し訳ないし、もっと大きくなってからにしようと思っていたんです。だけど聞く前から勝手に諦めるのも…と思い勇気を出して聞くだけ聞いてみることに。そしたら快く引き受けて下さって。義父母をはじめ、周りの方のサポートがあったおかげでより深く学ぶことが出来たので本当に感謝しています。
◆以前一時期体調を崩された時期があったと聞いたんですが。
そうそう、ちょうどそれも体調を崩した時にインストラクターの講義を受け始めたんです。それで先生のカウンセリングを受けて、漢方薬を出してもらいました。自分の身体の事って意外とわからないものですよね。
私は緊張しやすく、焦りやすいタイプですぐに身体に力が入っちゃうんです。ヨガに行っていたときも力を抜いてと言われても上手にぬけたことがなくて。でも漢方薬を処方してもらって力を抜くという感覚が初めてわかったんです。
あと足のむくみもあったのに、むくんでると思ってなかったんですよ。
それも漢方薬を飲んだとたんに足の指がめっちゃ細くなって(笑)
むくんでいたんだと気づきました。
自分の身体ってそれが当たり前すぎて、自分では気づかないんですね。
◆自分の体調の変化を感じれたってことですね。
はい、だから教室をするにしても薬膳料理だけを提供するだけではなく、きちんと理論も説明できるようになりたいと思ったんですよ。やっぱり理論が大事。なので理論がしっかりと説明できるようになるためには国際薬膳調理師の勉強が必要だなとも感じました。
◆体調を崩したっていうのは、特に病気っていうんじゃなくて、なんとなく調子悪いなぁって感じですか?
そうなんです。すごく眠たいとか、だるいとかという症状で病院に行ってどこが悪いとか言われるわけでもなくて…傍から見たらなまけ病みたいに見えるけど、ほんと体が重いからテキパキ元気がある時の様に動けなくて。でもその時は理由も分からなかったので、どちらかというと自分のせいだと思っていました。
中医学では心と身体はつながっていると考えるんですね。だから別に自分が悪いわけではなくて身体の一部分が弱ってバランスを崩していた事が原因だったんです。季節によっては今でも同じような症状がでることがあります。今ではそれが分かるようにもなったしそんな時は体調にあう食材を選んでお味噌汁を作ってみたり、薬膳茶をブレンドしてみたり。なのでひどくなることはなくなったし、何より原因がわかるということが安心できるようになりました。
◆確かに、体調が心や気分に及ぼす影響ってあると思います。
そうなんです。それに理由が分からなかったらそうやって自分のせいにしてしまう人も多いと思うんです。しんどいのは、自分が怠けているからだ…と。でもそうじゃないんだよという事も伝えれたらいいなと思っています。
薬膳ってもっと身近なものなんだよって事をたくさんの人に知ってもらいたい。
◆今後のビジョンみたいなものはありますか?
今は、そうですね、その人の体調に合う料理が出せるようなことが出来たらいいなぁとは思いますね。ざっくりしてますが(笑)
薬膳料理って聞くと生薬などを使った独特な味のお料理というイメージをもたれている方も多いと思うんですけど、スーパーで見かける食材を使って作ることもできるので、もっと身近なものなんだという事をたくさんの人に知ってもらいたいです。
◆確かに薬膳料理って聞くと生薬なんかを使っていて、少し食べにくいようなイメージもありますものね。薬っぽいというか。
そうですよね。私も勉強するまでは魔女を想像していました(笑)
でも自分でも気づかないうちに薬膳をしていることもあるんです。例えば風邪の引き初めに生姜湯を飲んだりネギの入った雑炊を作ったりしたことありませんか?それも立派な薬膳です。
ただこのタイプの食材は寒気のする冷えタイプの風邪には効果がありますが、喉が痛い、頭痛がするなどの熱タイプの風邪は悪化させてしまいます。熱タイプの風邪には、緑茶やトマト、お蕎麦などクールダウンしてくれる食材がおススメです。
こんな感じで症状を見極めて食材を選ぶことが薬膳なんです。スーパーで買える食材でも十分薬膳はできます。
◇ 嶋本 由紀子(しまもと ゆきこ)【国際薬膳調理師】◇
2002年調理師免許取得。
2012年薬膳アドバイザー資格取得(Any協会)
2016年薬膳インストラクター資格取得(Any協会)
2017年国際薬膳調理師免許取得(中国中医薬研究促進会)
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