今回、ジューストリコのハロウィン企画で「さつまいもブラウニー」を監修して頂いた神山さんはインナービューティープランナーという肩書をお持ちとききましたが、具体的にはどのような職業なんでしょうか？

「体は食べたもので出来ている」という事をコンセプトに身体を腸から整えて綺麗にする事を大切に様々な分野で行うお仕事です。

なるほど、インナービューティーのインナーというのは体の中という意味で、その中でも主に腸が大事だという事ですね。食を通じて身体の中から綺麗にしていく方法や考えを多くの人に広めるお仕事ですか？

そうですね、基本的には乳製品や卵など動物性のものや化学的な添加物などは使わないお料理で日々の食事（和・洋・中）の選択の一つとして取り入れて頂きたい食事法です。お肉や魚も食べてはダメと言うものではないのでバランスよくとって素材の味を生かしたり、腸から身体の中を綺麗にし、更には血液レベルでキレイになろうというものです。あと、実は腸は第二の脳と言われるくらい大事な臓器で腸を整える事によって幸福感も得られるので心と体の調和を保つ食事法の提案です。

なるほど、食事を整える事で腸から身体の中を綺麗にし、それが心の幸福感にもつながっていくということですね。

神山さんがインナービューティープランナーというお仕事を目指した理由ってなんですか？

もともと子供のころからオシャレや美容に関する事に興味があって、本屋さんなどでも美容関連の本を見るのが好きだったんです。それで、ある日、木下あおいさんのインナービューティーダイエットに関する本を見たんですね。その時は「ふーん、こんなダイエット料理もあるんだ。」くらいにしか思ってなくて、当時自分の食生活もコンビニやスーパーのお惣菜で食事をする日々を過ごしてましたね。

そんな日々を過ごしている時、2013年に自分が病気になったんです。

病名は「乳がん」です。美容が大好きだったのに、手術や抗がん剤治療を経て髪が全部抜けてしまったり、お肌がボロボロになってしまったり………お風呂で毎日のように「なんで私が？」って泣いていました。そんな療養中に改めて木下あおいさんの本を読み返したんです。そこで「体は食べたもので出来ている。」という言葉に改めて考えさせられたというか、心に響いたというか。

食べ物だけじゃなくて他にも色々原因はあるかもしれませんが、とりあえずその中の一つ、食事というものを見直そうと思いたちました。それで当時、大阪に出来たばかりだった木下あおいさんのインナビューティーダイエット教室に3ヶ月通う事にしたんですね。

その3か月間に自分の身体の変化をなんだかすごく感じることが出来たんです。体重もすんなり落ちたり、むくみも気にならなくなったり、なんと言っても朝、目覚めた時の体のだるさが無くなった事、料理を作るのが楽しいって思えて事など。

それでもっともっとインナービューティーの事を知りたいなと思ってインナービューティープランナーというさらに上の資格も取りに行きました。

インナービューティーダイエットの料理教室にかよって、そこからさらに知識を深めるためにインナービューティープランナーという専門の資格を取ったという事ですね。

なるほど、これからの神山さんのビジョンってありますか？

今回の様にトリコさんや同じ価値観を共有できる様々な方とコラボしてスィーツを作ったり、インナービューティーをテーマにした料理教室なんかもやっていきたいと思っています。

今は「べジ」をテーマにした料理の勉強もしているのでその料理教室をしたり…。麹（こうじ）にも興味があるので学びに行きたいなぁって思っています。

「べジ」というのは野菜などの植物性の物を中心に作る料理という事ですか？

そうですね、その中でも特に塩麹、しょうゆ麹、甘酒、酒粕など発酵食品を使った料理に注目しています。

今の時代の方って、なんというか少し潔癖すぎる方が多いというか、おにぎりなんかでも、人の握ったおにぎりは食べられないとか、そういう方もいると思うのですが、実は人の手の力ってすごくて、麹なんかでも手でこうやってスリスリしながら思いを込めて作った方が美味しくできたりとか…なんとなくわかります？

はい、なんとなくわかります。

そうやって作った塩麹やしょうゆ麹でお肉を焼いたり、ドレッシング代わりに使ったり…余計な味付けはいらないというか。それだけで様々なものをすごく美味しく出来る万能調味料なんです。

あと、甘酒は飲む点滴と言われるくらい体にも良いんです。代謝や細胞再生力を高めてくれるので夏バテや風邪を引いた時にはお勧めです。市販では、砂糖が入っていない麹で発酵させたものを選ぶのがポイントです。

最近は日本の料理文化や伝統をもっと知ってもらいたいという想いが芽生えてます。

なるほど、自信の病気がきっかけでインナービューティーの事に興味を持ち、そこから様々な経験を経て、今は調味料一つ選ぶのも、使われているものを見て選ぶことを心掛けているという感じですね。

はい！お味噌汁とかもね。

「体は食べたもので出来ている。」

本当にそういう事をもっと皆に知ってもらいたいです。自身の経験も踏まえ、最終的には予防医学の大切さを多くの方に知ってもらいたいと思っています。

私も病気になって初めて気づかされたのですが、本当に健康は何よりも大切だと思うから。

「未来の身体を思いやる食事を知ってもらいたい。」そんなふうに思います。

アメリカなどでは近年、健康を意識した食事を心がけている方が非常に多くなっています。それはやはり日本より医療費などの負担が大きい事を意識しての食事改善だと思われます。日本も今は医療費の個人負担は少ないですが、これからは医療費の個人負担も大きくなるんじゃないかなと思います。なので予防医療というか、自分の身体は自分で守るというような意識の方が多くなればいいなと思います。

あと、インナービューティープランナーとして2019年から「mama部」という活動にも携わらせて頂けることにもなりました。私はまだ独身ですが、これから子供を授かりたい一人として是非、そちらの活動も知っていただけると嬉しいです。

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「未来の身体を思いやる食事を知ってもらいたい。」インナービューティーコーディネーター神山賀衣インタビュー。